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教育心理学
「もうちょっと」でできることを見つける——最近接発達領域と足場かけの話
補助輪を外した日のこと 自転車に乗れるようになった日のことを、覚えているだろうか。 最初は補助輪つき。倒れる心配がないから、ペダルを漕ぐことだけに集中できる。次に、補助輪を外して、後ろを誰かに支えてもらう。「離さないでね!」と叫びながら、... -
教育心理学
「9歳の壁」—「見える学習」から「見えない学習」へ、子どもの思考が変わるとき
「なんでできなくなったの?」という謎 小学3〜4年生を担任した先生から、こんな声を聞くことがある。 「1・2年生のときはあんなに楽しそうだったのに、3年生になって急につまずいてしまった」 これは偶然でも、その子の努力が足りないわけでもない。「9歳... -
教育心理学
「がんばれ」より「がんばったね」—行動を変えるのは、行動の”あと”だった
子どもが変わるのは、声をかけた"あと" 「ちゃんと座りなさい」「静かにしなさい」——教室でよく聞くフレーズだ。自分もきっと、実習で何度も口にするだろうと思う。 しかし、応用行動分析学(Applied Behavior Analysis: ABA)を学んで、一つの大きな気づ... -
発達障害と支援
バックグラウンドプロセスが止まらない——ADHDの特性と支援を考える
フリーズするのは「スペック」のせいじゃない パソコンが急に重くなったとき、まず何をするだろうか。 タスクマネージャーを開く。すると、裏側で大量のプロセスが動いていて、CPUやメモリのリソースを食い尽くしている。ブラウザのタブ30個、自動アップデ... -
発達障害と支援
「空気」は読めないが「空」は読める——自閉スペクトラム症と環境調整の話
「ちょっと待ってて」が通じない世界 「ちょっと待ってて」 何気ない一言だ。しかし、よく考えると、この言葉には情報がほとんどない。「ちょっと」とは何分か。「待つ」とはどこで、何をして待つのか。「て」の後に何が来るのか。 私たちは、こうした曖昧...
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